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ゲルマニウムは、ドイツの化学者ウインクラーが、銀の鉱石化学分析したときに発見したもので、
母国の古名ゲルマニアからゲルマニウムと名づけました。
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ゲルマニウムの原子核のまわりには、32 個の電子が様々な円軌道を描いて周遊しております。
何らかの条件で導体となると、一番外側の軌道を回る4個の電子のうち1つが飛び出し、増幅・整流するという電子的特性が働きます。この半導体の持つ電子的性質をトランジスター、ダイオード、太陽電池、合金粒の治療機器や健康アクセサリー等に利用しています。 |
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■ 元素記号 Ge
■ 原子番号 32
■ 原子量 約 72.6
■ 第 14 族の半金属元素
■ 比重 約 5.32
■ 硬度 約 6
■ 融点 約 937 ℃
■ 沸点 約 2830 ℃
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無機ゲルマニウムは、電子工学や医療機器などに使われている、ゲルマニウム元素の結晶や合金です。「ゲルマニウム鉱石」と呼べるような、それを多く含んだ鉱石が存在せず、様々な他の鉱石や土などに少量ずつ含まれています。他の金属のような、鉱脈というような形では存在しません。
火力発電の灰の中から抽出したり、比較的多く含んでいる亜鉛鉱石から抽出したりしなければならない、大変希少価値の高い物質といえます。
灰白色で銀に近い美しい金属光沢があるので、一見金属だと思われてしまいます。しかし、その結晶はダイヤモンド構造であり、金属のように叩いて延ばすということが出来ないため、金属に似ているが金属ではない「亜金属」と分類されています。しかし、ゲルマニウム最大の特性は、条件によって電気を通したり通さなかったりする「半導体」であるということです。半導体とは、熱や光、磁場・電圧・電流などの刺激でその電気伝導性が大きく変動する物質のことです。
ゲルマニウムは、他の半導体に比べて微弱なエネルギーの変化に反応する物質で、これを皮膚に接触させると、乱れた生体電流を調節するという機能を発揮します。ほかにも加温効果、抗酸化作用などで、疼痛改善、過酸化脂質減少、動脈硬化防止など、さまざまな効果が報告されています。これにより、身体の「痛み」や、他の症状が軽減されると言われています。
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有機ゲルマニウムで代表的なのは、土中に含まれている成分を吸収して育つ植物です。有機ゲルマニウムがより多く含まれている植物は、昔から薬用植物あるいは健康食品として用いられてきています。高麗人参、田七人参、サルノコシカケ、霊芝、にんにく、クコの実、ヒシの実、山豆根、紫根などに含まれていることがよく知られています。
有機ゲルマニウムには、体内の毒素を排出したり、人間の免疫力を高めたりする働きがあると考えられていて、医療の補助として以前から注目されています。有名なフランスの「ルルドの泉」、天然の湧水や温泉水の中にも含まれ、これらの水が奇跡を起こし、体を癒す例が古くから伝えられてきました。 |